こんにちは!
梅干しを漬けたあとに残る「梅酢」、皆さんはどうしていますか。特に、赤しそを加えない白梅酢は、色がつかず塩分が高めで“しょっぱい”のが特徴です。

梅干しもしっかりできたのですが、余った梅酢が・・すごくしょっぱいし、どう使えばいいのか分からなくて…。

白梅酢は保存性が高く、実は料理や下ごしらえ、掃除まで幅広く使える万能アイテムです。
梅干しの記事を3記事公開しましたが、たくさんの方に読んでいただきありがとうございます✨
今回は、前回ご紹介した“酢漬け・梅酢ドリンク・ドレッシング”以外の活用法を中心に、管理栄養士の視点から白梅酢の保存方法・栄養面・簡単活用レシピをご紹介します。
これを読めば、残った梅酢を最後までムダなく使い切れるようになりますよ。
まずは、そもそも梅酢とは何なのか、赤梅酢との違いや“しょっぱさ”の理由を整理しておきましょう。
梅酢とは?その特徴としょっぱさの理由
白梅酢は、梅と塩だけで漬け込んだ梅干しから自然に出る液体です。
赤しそを加えていないため、赤梅酢のような鮮やかな色はなく、透き通った黄金色をしています。
項目 | 白梅酢 | 赤梅酢 |
---|---|---|
原料 | 梅+塩 | 梅+塩+赤しそ |
色 | 透明〜薄黄色 | 鮮やかな赤色 |
味 | 酸味+強い塩味 | 酸味+塩味+しその香り |
主な用途 | 調味、下ごしらえ、掃除 | 調味、色付け、保存食 |
しょっぱさの理由は、梅と塩だけで作るため。塩分は15〜20%程度と高く、長期保存が可能です。
特徴がわかったところで、次に気になるのは栄養面や保存のコツです。管理栄養士の視点からポイントを解説します。
梅酢の栄養成分と保存条件・期間目安
✅梅酢の栄養成分
白梅酢には、梅由来の栄養成分が含まれています。
- クエン酸:梅特有の有機酸。料理に酸味を加え、味を引き締めます。酸味は塩味を感じやすくするため、減塩調理のサポートにも。
- ミネラル(微量):カリウムやカルシウムなど、梅由来の微量成分を含みます。
- 高塩分:保存性が高い一方で、摂りすぎには注意が必要。
赤梅酢と違い、白梅酢にはしそ由来のアントシアニンなど色素成分は含まれません。
✅保存条件と期間目安
白梅酢は高塩分のため腐りにくく、冷暗所で1〜2年は保存可能です。
保存条件 | 期間目安 | ポイント |
---|---|---|
冷暗所 | 1〜2年 | 直射日光を避ける |
冷蔵庫 | さらに長期 | 開封後や暑い時期におすすめ |
※容器は煮沸消毒し、清潔なスプーンを使って取り出しましょう。色や香りが変わったら、料理用から掃除用に回すと安心です。
栄養や保存方法を押さえたら、いよいよ実践です。ここからは実際に作ってみたレシピと、手軽に取り入れられる活用法をご紹介します。
しょっぱい梅酢の使い道と簡単レシピ活用術
ここでは、実際に私が試したドレッシングレシピと、手軽に取り入れられるアイデアをまとめました。
✅梅酢ドレッシング
- 材料:梅酢大さじ3、MCTオイル大さじ1、きび砂糖小さじ1、ハーブソルト少々
- 作り方:材料をよく混ぜ合わせるだけ。
- 使い方:
- 野菜サラダに和える
- サバなどの魚ソテーにかける
- 玉ねぎ・トマト・きゅうりの角切りを和えて、具だくさんドレッシングにする



✅浅漬け(キャベツ・人参・きゅうり)
- 野菜200gに対して梅酢大さじ2を加え、軽く揉んで冷蔵庫で30分。
味がしょっぱいと感じる場合は、はちみつ小さじ1/2またはオリゴ糖・きび砂糖少々を加えると、まろやかで食べやすくなります。昆布を加えると旨味がプラスされます。

✅魚や肉の臭み取り
- 調理前に梅酢を軽くかけて数分置き、ペーパーで拭く。
- 臭みが和らぎ、さっぱりした仕上がりに。
✅冷やしうどん・そうめんのつゆに
- めんつゆに梅酢を少量加えるだけで、夏向けの爽やかな風味に。
梅酢は料理だけでなく、暮らしのあらゆるシーンでも役立ちます。ここからはキッチン以外での使い道を見てみましょう。
料理以外の活用方法
- まな板や包丁の消臭:梅酢を薄めて拭くと、生臭さが和らぎます。
- 冷蔵庫の脱臭:キッチンペーパーにしみ込ませ、容器に入れて庫内へ。
- 布巾の臭い取り:梅酢を水で薄めて浸し、よくすすいでしっかり乾かす」。
※調理用と掃除用は分けて管理しましょう。

塩分が高いので高血圧の方は摂取量に注意しましょう。すべてを料理に使わず、一部は保存や掃除用に回すと安心です。
最後に、読者の方からよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。疑問解消にお役立てください。
ここが知りたいQ&Aコーナー

白梅酢と赤梅酢の違いをおさらいしたいです。

白梅酢は梅と塩だけで作り、色は透明〜薄黄色。赤梅酢は赤しそを加えるため赤く、しその香りや色素も含まれます。

梅酢はどれくらい持ちますか?

冷暗所で1〜2年保存可能です。開封後や暑い時期は冷蔵庫保存がおすすめです。

梅酢はそのまま飲んでも大丈夫ですか?

塩分が高く、原液はしょっぱいので薄めて使いましょう。飲用は適量を守ってください。
ここまで、梅酢の特徴から使い方まで幅広くご紹介してきました。最後にポイントを整理します。
まとめ|梅酢は工夫次第で料理や掃除に大活躍の万能調味料
白梅酢は、料理にも掃除にも使える万能調味料。
前回の記事で紹介した基本の活用法に加え、今回の新しい使い道もぜひ試してみてください。
梅仕事の副産物を最後まで活かすことで、ムダのない暮らしが実現します。
「もっとこういう暮らしの知恵を知りたい」「食生活や栄養相談を受けたい」という方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
こちらもチェック
- Blossomの大切にしている想いについて、詳しくはこちらをご覧ください
- Blossomのコンセプト Blossomの具体的な取り組みはこちらから
- ワークス