こんにちは!
暑く長いようで短い夏休みも終わり、新学期が始まりましたね。
今年の夏休み、わが家ではちょっとした挑戦をしました。
それは──子どもの宿題にAI(ChatGPT)を取り入れてみたこと。これはズルになるか?とも思いましたが、実際に使ってみると分かったのは、AIは子どもたちにとって「敵」ではなく「味方」になり得るということでした。
今日はその体験と、教育現場の動きを交えて、AIの上手な活用について考えてみたいと思います。
宿題にAIを取り入れてみた体験
現在中学生の次男の夏休みの宿題は、今年も多く全教科出ていました。
主要5科目はプリントやタブレットでの問題演習、その他の宿題は作文・家庭科の調理実習・技術の創意工夫作品、美術のポスターなど、昭和復活かと思うほどでした。
次男は運動部で、この暑さの中の部活や塾の夏期講習もあり、相当体力もエネルギーも消耗していたので、できるだけ効率よく宿題を済ませたいという気持ちがあるようでした。
親子で相談しながら、AIを取り入れたのは以下の3教科です。
✅国語の作文
読書感想文かテーマについての作文の選択制でしたが、次男は後者を選択。
書きたいテーマと内容はだいたい決まっていたので、タイトル例を20個あげてもらいました。
20個の中で、いいなと思うものは2~3個あれば十分なので、それを本人なりにアレンジしてタイトルを決めてもらいました。
そして、構成を作成してもらい、それをヒントにその後は自分の体験や思いを自分の言葉で書いてくというものです。
AIのアドバイスにはヒントになるものがたくさんあり、作業効率を上げるのに良いアシストになると感じました。
2日で仕上げられたので、作文で全く何も思いつかないというお子さんには、利用してみても良いかもしれません。
✅家庭科の調理実習
家庭科は地元の特産物を使ったレシピを考え、料理をし写真を撮り、家族に食べてもらって感想まで書いてもらうという、かなり難度の高いものです。
次男は料理好きで、自分でお菓子作りをしたり、日ごろから手伝いもしてくれるので、料理に対するハードルは低いのですが、それでも特産物20個以上から食材を選んで・・となると、かなり迷ってしまうようでした。
なので、それもいつくか、使ってみたい食材をピックアップして、レシピタイトルを20個あげてもらいました。
すると、おお!!と思うようなタイトルがあったようで、すぐ自分でレシピにして、一緒に買い出しに行きました。
揚げ物だったので、火を使うときや、包丁を使うときはそばにいましたが、その他は慣れた手つきで調理に臨んでいて、感心するほどでした。
✅技術の創意工夫
技術に関しては、かなり苦戦してしました。
次男本人は、昨年に引き続き防災関連の作品にしたいようだったのですが、本人も意見や意志が漠然としていると、ChatGPTに投げかけるプロンプト(命令文)も曖昧になってしまい、満足の得られる回答が出てこないのです。
悩んで、ようやく決めて作品に取り掛かったのですが、こちらも苦戦して何度も試作をして最終的には、改良版を含め2作品を完成させていました。
これもAIを活用したお陰で時間のゆとりができ、本人の納得がいくまで作業に費やすことができたのではと思いました。
使ってみて分かったメリットと注意点
夏休みの大物の宿題は、親子にとってかなりの負担に感じることも多いでしょうし、共働き世帯も多くなった現代では、そこまで宿題に時間をさけないこともあるでしょう。
- ゼロから唸りながら苦しみながら取り組むより、作業効率が格段に上がること
- 子どもが「これならできそう」と前向きになれた
- 親が一から全部を手伝う必要がなく、サポートが楽になった
- アイデアや情報が広がり、選択肢が増えた
・・と感じたことは大きな収穫でした。
もちろん、AIを丸写しにするのは意味がありません。
- 考える力が育たない
- 情報が必ずしも正確ではない
- 結局は「自分の言葉」にする必要がある
我が家でもAIがヒントとして、実際は子ども自身が体験談や感想をしっかり書いて仕上げるようにしました。
教育現場では「禁止」の声も|学びにどう取り入れるのか
今年の夏休み前には「AIを宿題に使うのは禁止」と呼びかける学校や教育委員会のニュースもありました。
背景には「子どもの考える力が失われる」という懸念があります。
たしかにその心配は理解できますが、第一生命経済研究所のレポートでも指摘されているように、教育の役割はAIを排除することではなく、どう使えば学びになるのかを教えることが大切だと感じます。
そして大学生の長男も、授業で分析や調査にAIを使っているようです。
ただし、レポート提出ではAI使用は禁止。大学側もチェックシステムを導入していて、AIを使った提出物はすぐに分かる仕組みになっています。
つまり、教育現場では「全部禁止」ではなく、学びに活かせる部分は活用しつつ、評価や提出物は本人の力でという線引きがされているのです。
これはまさに、子どもたちがこれから身につけるべき「AIリテラシー」そのものだと感じます。
「禁止する」のではなく「正しく使う方法を一緒に考える」ことが、これからの時代に求められる姿勢だと思います。
まとめ|親としてできること
実は私自身、仕事でも日常的にAIを使っています。効率化だけでなく、新しい視点を得るためのサポートとして欠かせません。
今回の経験から、私はAIを「ズルをするための道具」ではなく「学びを深める補助輪」だと実感しました。
- 子どもと一緒に「どう使うか」を考える
- AIの答えをそのまま信じるのではなく、調べ直しや修正をする
- 最後は必ず「自分の言葉」で表現する
AIは子どもたちの宿題を一瞬で解決してくれる魔法の道具ではありません。
でも、工夫して使えば「考えるきっかけ」や「やる気を引き出す味方」になります。
私自身が仕事で使い、長男も大学で活用しているように、AIはもう切り離せない存在です。
だからこそ、親も子どもも「禁止か解禁か」ではなく「どう正しく使うか」を考えていくことが大切だと感じました。
次男がこの夏休みに色々作ってくれたものはこちら♪

最後までお読みいただきありがとうございます✨
こちらもチェック
- Blossomの大切にしている想いについて、詳しくはこちらをご覧ください
- Blossomのコンセプト Blossomの具体的な取り組みはこちらから
- ワークス